焼きそば
焼きそばが好きだ。
以前からしつこいぐらい書いているが、”ラーメンより炒飯”な男である。
麺類ならそば、同一周回上、半周位の差をつけてスパゲッティ、周回遅れにうどん、ラーメンなどのその他の麺類、だと思っていたが、大事な存在を忘れていた。
焼きそばである。
焼きそばは好きだ。
汁がないのがいい。
麺とソース、最悪の場合、その二つさえあれば成立する。
スープだの、具材だの、面倒くさいことを要求しない。
飯と卵さえあれば成立する炒飯に通じるものがある。
というわけで、早速焼きそば用に麺を打ってみた。
なんとなくイメージしたのは、僕の知る限りの焼きそばの最高峰、両面焼きそば専門「あぺたいと」の麺。
加水率低めのポキポキ(半乾燥なのかも…)且つもっちりな独特な食感の太めの麺がたまらない旨さなのだ。
粉は、初めて使用する「春よ恋」。北海道産の春撒きの小麦だけを使用したのがその名前の由来とされる「はるゆたか」の後継種。テーブルロールなど製パンに好適とされる粉で、色味の良さ、のびの良さを期待して、35%加水の太麺に仕立てた。
卵白を練り込んだところ、なかなか良いクリーム色に仕上がった。
パツパツとしたハリのある打ちあがりに期待が広がる。
が、一つ問題が…ソース、スーパー特選太陽ソースが今回入手できなかったのだ…。
不覚である。
致し方なく、おたふくの焼きそばソース、醤油、ブルドッグの中濃などを組み合わせてみたが、スーパー特選太陽ソースの複雑な甘み、奥深くスパイシーな味わいを知った身には、あまりに平板。
紅ショウガと合わせて食べることで、なんとかキレが増したが、一つの理想にたどり着いたあの銘品の味わいには遠く及ばない。。。
ソースの問題を覗けば、麺の出来はおおむね狙った方向に仕上がっていて、満足な結果を得られたが、もう少し細くした方が焼きそばとしては良いのだろう。あまり太いとモチモチ感が勝って、焼うどんを食べているような気持ちになるようだ。
残った麺は、つけ麺やミートソースに合わせるなどしようと思う。