京成立石・宇ち多゛
昨日は久しぶりに京成立石・宇ち多”の口開け狙いで、正午に職場を出て(半休取得)、京成立石の駅に降り立ったのは、12:50ごろ。
平日は13:00まで店の前に列を作らないルールとなっているとのことで、5名ほどの先客が仲見世の入り口あたり、ゆうちょ銀行のATM前で壁沿いに一列になって並んでいます。
最後尾の方に声をかけて一緒に待たせてもらうことにして10分ほど、時計が13:00になったのを確認してから全員仲良く「表」に移動しました。
それから14:00ごろの開店までの1時間、ひたすら列をコンパクトに保ちながら待つのです。
昨日の狙いはズバリ、ツル。
平日のみ提供される、希少部位(豚さんの「竿」w)です。
※竿って何のことかわからない小さなお友達は、おウチの人に訊いてみましょう。きっと優しく教えてくれますよ。
このツルを「タレよく焼き」で頂くのが、近頃では無上の喜びとなっており、行きの電車の車中ではひたすら「ツルタレよく焼き」のことだけを考えていたのにいざ列に並んでみると、折角口開けに来たのだしここはやはり「お箸」も頂戴したいなあ、と気持ちの移ろう、ひねもす春の午後。
(あ、お箸というのは煮込みの中に入っている、豚の「ホネ」=アゴ肉の予約引換券的な符牒で、口開けして席に着くとこの部位を食べたい人にお箸を配ってくれるのです。ホネを食べない人に箸が配られるのは、ホネが全部行き渡った後になります)
「貰う」
「貰わない」
「貰う」
「貰わない」
自問自答を繰り返した挙句、結局口開け直前にはすっかり「よし、絶対に「お箸」を貰うぞ」という意気込になっており、そんなこんなで、いよいよ表の扉が開きました。
ゲートが開いて各馬一斉にスタートw!!
堰を切ったように待ちかねたお客さんが一斉になだれ込み、あっという間に満席となった店内のあちこちから、遠慮がちなオーダーの声が散発的に上がり始めます。
「箸、僕にお箸を下さい!どうかお箸を!!」
心の中で念じながらお店の方の動きを目で追うもなかなか捕まえられず、すんでのところで貰い損ねるというまさかの大失態…。
ただ、この日は軽く済ませようという当初の目論見からするとココは切り替えて、ツルの確保に全力を揚げるべき場面です。
気持ちを切り替えマスターから一杯目の梅割りを貰いつつ「ツルタレよく焼き」を無事オーダー。
一安心したところで、「タン(赤いところ)お酢」を頂きパクッとひと口、梅割りをツイー…とのど奥に流し込んだならお箸を貰い損ねた失態もどこへやら、すっかりごキゲンです。
そして待つこと暫し、さあ来ましたよ「ツルタレよく焼き」。
旨いのです。
部位を考えれば多少のアンモニア臭を覚悟するところですが、何度食べても、よく咀嚼しながらどれほど鼻に抜いてみても微塵もその存在を感じさせない仕事に最敬礼を捧げつつ、プリプリの感触を味わいます。
至福の二串をゆっくりと味わったら、続いては「シロ味噌よく焼き」を。
あくまでも個人的な好みで言えば、シロはツルにありつけなかったときは「タレよく焼き」で、幸運にもツルにありつけたときは「塩よく焼き」で貰うことが多く、味噌(煮込みの汁に焼いた串をサッと通して味をつけてくれる)で貰うのは「アブラ少ないところ」が通例なのですが、今日はツルにもありつけ、さらにアブラの気分でもなかったので、このようなオーダーになりました。
串から外して上から七味をパラリとかけて、まんべんなく味噌をまぶしてヒョイとひとくち。
ムホホホホーーーー。
味噌のコクと香ばしく焼けたシロの脂の取り合わせで、焼酎梅割りが進みますなあ。
ここらで梅割りのお替りを頂戴して〆の一皿の選定に掛かります。
自分のお腹具合を考えると宇ち多”さんでは、串で3皿(6本)も貰うとお腹具合としてはちょうど良い按配。ナマモノや煮込みを食べないときは4皿(8本)というのを目安にして、味つけや、おかずの種類の組み合わせを組み立てるようにしています。
(中には一人で10枚近くのお皿をうず高く積み上げる方も珍しくはないのですが、とても真似できません。同じ人類ヒト科のオスとして素直に憧れてしまいます)
さて今日は串はタレ、味噌と頂いて、タンお酢も頂いたので最後の一枠は塩にしましょう、ということで「カシラ塩若焼き」お願いします!!
しょっぱ旨し!!
今までなんとなく、カシラは焼き方を指定せずにお願いすることが多くて、若焼きで食べたのは多分はじめてだったのですが、「カシラ若焼き」イイです。
「カシラは若焼きに限る」
これ、我が家の家訓にして、娘や息子に伝えてまいります。
すこしきつめの塩気のお蔭で、梅割りの消費動向が活発化したので、追加緩和策として梅割り半分を投入して、フィニッシュ。
感動のゴール。
BGMはサライでお願いしたいほど。
約一か月ぶりの宇ち入りは、大満足の100点満点でございました。