鰯、シロモツ


週末の夕刻、朝獲れのシコイワシを購入すると魚屋が「もうおしまいだから」と言って、氷水を張ったトロ箱に残っていた分洗いざらいを袋につめてくれた。
得をしたはずなのだが、捌く手間を考えると、少々げんなりしつつ、自宅に戻り、手開きをはじめる。

頭と内臓を取り、腹から裂いて、中骨をとる。

大人の人差し指ほどの長さの、食べるのに最も具合の良い大きさなのだが、自力で捌くとなると、おおぶりのボール一杯分は楽にあろうかという量で、半分ほど裂いたところで、方針転換。

中骨までとったものは、腹骨と、背びれを落して、塩と酢〆。
残ったもう半分は、頭と内臓をざっととったあと、塩水に2時間ほど浸し、よく水気を拭いてから、油(サラダ油とオリーブオイルを適当に混ぜて)、月桂樹の葉、胡椒、コリアンダー、鷹の爪などと、じっくり1時間ほど、低温で煮るように加熱してオイルサーディン。

イワシ酢〆

イワシの首無し他殺体

イワシ油地獄

オイルサーディン

そのほか、週末の成果物

コールスロー

金目鯛煮つけ

シロモツ煮込み


シロモツ煮込みは、奥沢「さいとう」の煮込みを参考に作成。
金曜日だけ供されると言う「さいとう」の煮込みは、透き通った出汁(おでんと同じ?)で、シロモツだけを軟らかく煮た上品なもの。野菜などの具はなく、上から長葱の刻んだものが乗るだけと言うストイックさが心地よく、感動した。
こちらは家庭料理なので、出汁の味付けと、もつはシロのみ、というてんを踏襲しつつ、人参と大根を加えてみた。
中々の出来栄えで、レギュラー化確実と言う感じ。