笠子、梅、ドライトマト、鮪アラ、素麺

土曜日、週末に必ず顔を出す魚屋にて、型の良いカサゴ2尾を購う。
一尾、400円弱。

やはり毎週末顔を出す八百屋にて、青梅、3キロ。

大粒で、傷もなく、大きさも揃っており、八百屋の大将の得意顔も納得できる品だ。
数日前に、この八百屋の大将から今年の梅はこの週末で終わりだよ、という話を聞いていたので、毎年恒例、梅酒の仕込のために予定を空けておいたのだが、さすがに3キロは購いすぎた。

水洗いし、一つ一つ乾いた布で磨くように水分をふき取り、ヘタを金串の先で穿り出すという地道な作業を一人黙々とこなす土曜日の午後。

4リットルの保存壜に1/3ほど残っていた昨年の梅酒を別の容器に移し、よく洗って乾かす。
今年、新しく購入した8リットル(!)の保存壜も同じように良く洗い、乾かす。

8リットルの壜に、梅を2キロ、氷砂糖1キロ、ホワイトリカー、3.6リットル。
4リットル壜に、梅1キロ、蜂蜜500グラム、ホワイトリカー1.8リットル。

一仕事こなし、一息ついたところに、近所の友人宅から夕食の誘いを受ける。
昼間購ったカサゴを手土産にすることにした。
鱗を包丁の背で取り、鰓を切って、内臓を取り出し、腹の中を水洗いする。
背骨に沿って身の両側に包丁をいれ、ざるに敷いて、軽く塩をしたあと、熱湯をかけ、氷水にとって霜降りをする。
酒と砂糖、昆布だし、醤油、しょうが、を張った鍋を強火にかけて、沸騰したところにカサゴをいれる。
落し蓋をして、強火で一気に火を通し、まだ暖かいままの鍋を、歩いて5分ほどの友人宅に持ち込んだ。

なかなか良い塩梅に煮つけれら、友人宅に集まった人々からも好評を受ける。
おみやげに友人手製のちりめん山椒と、ゆず胡椒を貰う。

深夜、友人宅から帰宅した後、ふと思い立ち、台所に立つ。
冷蔵庫にもてあましていたプチトマトをヘタを上にして半分に切って、バットに並べ上から塩を振り、ヘアドライヤーで表面を乾燥させる。
翌朝、バットを物干し台の日当たりの良いところに出して半日ほど天日で干すとセミドライトマトの出来上がり。

日曜日の夕食は、連れ合いの実家から送られてきた素麺と、スーパーで安売りされていた鮪のアラを酒としょうがと醤油で煮立てたものと共に、菊正宗樽酒。

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副菜に出来立てのドライトマトをオリーブオイルであえて、胡椒をひいたもの、最近気に入っているゴーヤの薄切りの胡麻和え、胡瓜、大根、にんじんを乱切りにし塩昆布と針生姜、ゴマ油、レモン汁で漬けた漬物。
ぐっと夏らしい食卓。
日曜の夜だというのにしたたかに酔う。
家人が寝静まると、不意に寂しくなり、11時ごろ自由が丘へ。
Clannにて、キルケニーハーフパイント。
初めて顔を見る外国人の客から、鎌倉で買ってきたという納豆をうれしそうに見せられる。
なぜ、鎌倉で納豆を買ったのか、いまひとつ合点がいかない。

おかげで飲みすぎ、今朝は二日酔いで出勤という体たらく。
まったく、我ながら。