チャーハン緊急報告

凄いチャーハンがありました。

京成線の四ツ木駅から歩くこと数分。

ゑびす 四つ木店」のチャーハンは、パラパラ、しっとりに次ぐ第三の並立概念。

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投げやり。

とっても雑なんです。全体的に。

勿論いい意味で。

焼きつけもまばら、味つけもまばら。

なんですが、これが口に入れると素朴な香ばしさと、優しい甘さ、何とも言えず滋味深い味わい。

具はザクザクと刻んだ玉ねぎとナルト、豚肉の細切れ。

卵はナシ。

味付けは塩胡椒に仕上げにほんのりと醤油だろうか。ケミカルの気配はかなり薄め。

そしてご飯。

全然ほぐれていません。

いや、おそらくある意図のもとにほぐしていないのです。

ほぐして米粒ひとつひとつに均等に火を通すことを頑なに拒否したチャーハン。

強火で焼きつけて何度かひっくり返した程度、むしろご飯同士を焼き固めるようにして出来た飯粒の小さな団子によって構成されている為、焼き色にもかなりムラがあります。全体的に薄味の味付けも当然均等にいきわたっておらず、場所によってはあまり味がしないところもあるのですが、飯粒の団子を噛みしめると油でしっかりと炒められた玉ねぎの甘さと、胡椒の風味が立ち上り、数口食べ進めてから「もしかして、これは美味しいのかも?」と随分遅れて脳が認識するような。

「パラパラ系」、「しっとり系」に次ぐ第三の概念。

悩んだのですが、僕はこれを「団子系」と名付けようと思います。

いやはや、美味かった。

シメとアテの間。どちらも対応可能な第三のチャーハン。

このチャーハンのためだけに、これから何度も通ってしまいそうな予感に震えています。ああ…。

世界は広いですね。

チャーハン道、まだ道半ば。