3月11日
2年が過ぎました。
身近な人を失ったわけでもなく、生活が直接脅かされたわけでもない、東京に暮らす僕にとって、2年前の今日受けた悲しみは、ただ自分が受けた心の傷でしかありません。
宮城県気仙沼市出身のシンガー、畠山美由紀さんが2011年の秋に発表したアルバム「我が美しき故郷」。
全編を通してささげられた、故郷の自然や人々へささげられた深い祈りに、縁もゆかりもない自分が心の奥底を揺さぶられました。
中でも僕の心をとらえたのは、「その町の名前は」という曲でした。
歌詞の一部を引用したいと思います。
灯りをともしましょう
あなたが戻ってこれるように
窓をひとつふやしましょう
遠くのあなたに見えるように
その町の名前は
そのまま わたしのことにもなる
その町の名を呼ぶとき
すこし せつなくなる
お亡くなりになった多くの人々のご冥福を心からお祈り申し上げます。