遥かなり、チャーハン道

朝からチャーハン。
しらすチャーハン。

前夜の酒が抜けない日曜日の朝、ぼんやりと台所に立って作っていたら、ナニを血迷ったのか、溶き卵を入れる前にご飯を中華鍋に入れてしまいまして。

あわてて後から溶き卵を入れてご飯となじませながら焼き付けたら、意外にうまいこと出来たので”溶き卵後入れ派”に転向しようかと。

 

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外で食べたり出前を取るならラーメンではなくチャーハン、という子供でした。

今でも、チャーハンが好きです。

もし、不出来なチャーハンを拵えようなものなら、結構な時間、その失敗を引きずるほどなんですが、最近割と好調をキープできている実感があり、穏やかな日々を過ごせています。

つくづく思うのは、チャーハンは混ぜちゃダメなんだなあ、と。

米を「炒める」んじゃなくて「焼く」感覚。

「炒める」つもりでお玉やヘラなんかでぐちゃぐちゃ混ぜるから、べしょべしょになる。

お玉の腹でご飯の表面を押し付けて軽く馴らしながら、まんべんなく「焼き付ける」。ある程度焼き付けたら、鍋を振って同じことを繰り返す。
これに尽きるのだなあ、と。
 
ナニを今更、そんなこと常識でしょう?と仰る人もいるでしょう。
僕も頭では理解できていたし実践もしていたつもりだったのですが徹底しきれていなかったのだ、と気づかせてくれたのが、先日念願かなって訪ねることができた大井町のチャーハンの名店、萬来園のカウンターで目の当たりにした丁寧な仕事でした。

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 黙々と、ひたすらお玉の腹で米粒をならしては焼き付け、鍋を振ってまた米粒の別の面を鍋肌にあてて焼き付ける、という動作の繰り返し。 

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出来上がったチャーハンは米の一粒一粒にうっすらと焦げ目がついて、パラパラよりカリカリに近い感じ。

このカリカリ感には、賛否両論あるかとは思いますが、間違いなく一つの境地に達した一皿だと思いました。

目で見て、舌で味わい、以来好調を維持できているのですが、まだ道半ば。

慢心は禁物。
遥かなり、チャーハン道。

って大袈裟ですね、ハイ(苦笑)

すんませんw

精進します。