節分


数日前のこと。
保育園に通う下の子ども(5歳女児)が、帰り道、自転車の後輪側のキャリアにつけた子供用の座席でポツリと言った。

「2月3日は、保育園お休みしたいナー」
中越しに聞く声は、結構真剣である。
「どうして?」
「鬼が来て、みんなのシール帳(出席簿みたいなもので登園すると出席した日付に自分でシールを貼れるようになっている)を隠しちゃうの」

そうか、節分か、と納得する。
娘の通う保育園でも、毎年3日には職員が鬼の面と赤い着ぐるみを着て鬼役を務めるのだが、これが結構唐突にやってくるらしく、毎年、在園歴の長い年長の園児まで、ビービー泣き喚くらしい。

日ごろ、下の子として甘やかされ、結構生意気な口を利いているので、たまにコワい思いするぐらいでちょうど良い、と親は思っており、今朝も保育園に送り届けて、なにやら言いたげにしているのを、気づかないふりをして、素っ気無く預けてきた。

さて、帰宅後が楽しみである。