反省2

明け方の町を、一駅分、歩く。
始発まで、あと30分ほどの、超高級住宅街を抜けて。

ああ、いけないなあ、こんなことでは。

酔ってふやけた頭で思いながら。
足取りだけは、イヤに軽い。

ああ、いけないなあ、こんなことでは。

何度も呟いた。

どんどん東の空が明るくなっていく。
その方角へ向かって、軽い上り坂を歩いた。