こだわり

今日は今週末のイベントでお出しする冷やしラーメンの醤油だれに使う醤油をご紹介したいと思います。

紀州・堀河屋野村の「三ツ星醤油」です。

 

三ツ星醤油 900ml

和歌山県御坊市で創業以来300年にわたり、手仕事にこだわって昔ながらの製法を守りつつ味噌醤油の醸造を続けるこちらの蔵は、グルメ漫画の草分け的な”あの作品”でも何度か取り上げられているほか、伝説的な紀行番組「遠くへ行きたい」では、今は亡き伊丹十三さんが究極の親子丼を作るために実際に蔵を訪ねて入手したこの醤油で親子丼を作られています。

 

・・・なんてコピペっぽいウンチクを披露しておいてアレですが、イベントにしろ、普段食べるものにしろ、口に入れるものに関して”美味しい、美味しくない”以上に、そのものの背景やストーリーにこだわりすぎたくないナア、と思っています。

 

最近、飲む機会が増えてきた”自然派”と呼ばれるワインに対してもそうですし、普段足を運ぶ店で食べるもの、自宅で作る料理に使う食材に対しても同様で、前回のイベントで焼きそばとナポリタンに使った太陽ソースとケチャップ、そして今回の三ツ星醤油も、割と簡単に入手できるという前提でどうせ使うんだったらこれがいいな、という以上の過剰な思い入れを持たないようにしているというか。

 

基本的なスタンスとしては、かれこれ10年近く、全くの独学で試行錯誤しながら製麺をしてきて、おかげさまで多少は他人様から喜んでいただける程度には習熟してきたことだし、友人知人の皆様に召し上がっていただくような気持ちで、憚りながら素人がお店屋さんごっこをさせていただいているような状態です。

それ以上の他人様に披露できるようなマニアックな知識もなければ、特殊な技能があるわけでもなく、ただただ、自分の身の回りで”酒食を媒介にした楽しい場”みたいなものが、その場限りではあったとしても生まれたら面白いなあ、などという思いで主催イベントも回を重ねてきました。

今週末のイベントでも、目を見張るほど美味しいものは出てこないかもしれませんが、こちらが赤字にならない程度のお値段で、さほどがっかりしない程度のおつまみとそこそこ美味しいであろう冷やしラーメン、それに楽しいお酒を楽しんでいただけるよう勉めたいと思いますので宜しくお願いいたします。

 

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いやー、それにしても我ながら後ろ向き過ぎて唖然としてしまう文章ですね(汗)

まあ、なんというかアンチ・マニアックな姿勢を貫きたいお年頃なのです。多分。

※写真の看板は横浜野毛の都橋商店街に実在するスナックのものですw